私は会社を経営していて良かったと思う瞬間がたくさんあります。そのうちの一つが新たに入社してきてくれた新人さん達が1人で配送業務を出来るようになる日なんです。
当社はそういう雰囲気なのか…求人応募者の多くは運送経験がまったく無い方や経験があってもブランクの長い方だったりします。 

新人研修は一定の必須項目はあるものの、その期間は個人のレベルと意思によって変わります。一緒に同乗して教える先輩ドライバーさんや管理者の最終確認（見極め）で合格していても、新人さん本人が不安でいっぱいだった場合は研修を続行し、不安な部分を集中的に研修していきます。
ただ、最終的にはどこまでいっても不安が０になったり、自信に溢れることは難しいのですが、本人でしかわからない微かな“勇気”が出るのを待つつもりです。

そして、新人さんからの「明日、ひとりで行ってみます…」という言葉に、みんな笑顔になりますが、管理者は一気に緊張が高まり、万が一のフォローを考えてのシフト編成などを行って[明日]に備えます。

当日…新人さんには重要な中間地点で何度か会社に報告連絡をしてもらうようにしていますが、その連絡が入るたび、無事にゴール(帰庫)出来ることを祈ります。

そして…新人さんが会社に帰ってきて、疲れた表情の中に少しの安堵感とほんの少しだけ自信が見えた時は、新人さんに抱き着きたくなる(女性には120%セクハラですし、男性でも新手のパワハラなので絶対やりませんが…)ほどうれしいんです！感動です！

どんなことに対しても何か行動を起こす時は、一歩を踏み出す“勇気”が少なからず必要です。そして、その“勇気”を出した人は“勇気”を出した分だけ必ず成長していきます。
そんな素敵な場面を特等席で見させてもらえるなんて最高です！そして…「お前もな！」と言われている気がして、自分も頑張らねば～と思わせてくれるんです。