6月2日から3日にかけて台風2号の影響で線状降水帯となって降り続いた大雨は、日本列島に災害級の被害をもたらしました。

当社の営んでいる食品物流は、このような災害時にも休むことなく動いていて、ドライバーさんたちはこの大雨の中で注意深く運転し、そして、ずぶ濡れになりながらも待ってくれているお客様に食品をお届けしています。

ここ近年は台風に代表される降雨や暴風の災害は強く・大きくなってきています。以前に比べれば荷主企業も私たちの置かれる危険について理解が深まり、一部を除けばですが無理な運行を避けるよう手配してくれるようになりつつありますが、それでも危険も伴いますし、大変な業務あることに変わりはありまでん。

そんな大変な1日に新人ドライバーのA・Nさんが嬉しい活躍してくれました。

今日のお届け先で、周囲が冠水してしまい近づくことが出来ない老人介護施設がありました。雨は午後には止んでいたので、少しでも周囲の水位が下がることを期待して、翌日にお届けする手配になったのですが、もしも明日の朝までに届けることが出来ないと食事を切らせてしまう可能性もありました。

そんな中、A・Nさんが夕方になった今なら水位が下がっているかも!?しれないと、その施設に向かうと連絡があったので、無理して冠水に進入しないことを注意したうえで向かわせました。

周囲の水位は少し下がっていたものの、トラックで施設の入り口までは行くことが出来ませんでした。
その時A・Nさんは冠水の“泥水”に足を踏み入れ、慎重に歩いていき施設の裏口までたどり着いたところで「足場の確保出来たので納品します！」と連絡があり、“泥水”で靴も足もドロドロになりながら、トラックから施設まで何十メートルもの距離を何十回も往復して全部の食品を納めてくてくれました。あとから聞いた報告ですが、施設の方にも大変に感謝されたとのことです。

危険なことは承知しています。ホントは止めるべきだったかもしれません。でも、何とか出来ないか!?と考え、“泥水”で汚れることをためらわず行動してくれたA・Nさんの想いがホントに嬉しく、ありがたくて…

こんな素敵で誇らしい新人さんが入社してくれたことがホント嬉しかったです。