新年あけましておめでとうございます。
一昨年前と比べれば飲食関連のお客様に少し活気が出ている年末繁忙期も、みなさんのおかげで大きなトラブルもなく越えることができました。ありがとうございました。

昨年は、新型コロナの感染拡大をきっかけに世界が大きく変化していた時、ロシアによるウクライナ侵攻によって、世界中で石油・食糧を中心に物価高騰し、歴史的な円安も重なり、日本国内においても様々なものが値上がりして、当社としても燃料やタイヤなどの石油製品の値上りは経営に重くのしかかりました。
新型コロナ自体も様々な規制の緩和が進み、重症化しにくいタイプの種に置き変わってきていますが、感染力が強いという点だけでも、まだまだ感染防止対策が必要だと思っています。
また、新たな仲間たちの求人募集に色々なことを試行錯誤してきましたが、なかなか結果が出ない中で、昨年の営業方針としていた既存顧客からの新規案件を完全受注することは出来ませんでした。
そして、もうひとつの働き方や頑張りを評価する手当の創設を目標としていましたが、こちらも昨年中に施行することが出来ませんでした。理由(言い訳…)としては、上記した様々な悪影響によって手当の元手が乏しかったことと、手当をデザインするにあたって色々考えたり、調べたりする中で、「もっとああしたい。もっとこうしたい。」という想いが強くなってしまい、昨年内にまとめきれませんでした。このことはみなさんに期待させている分、本当に申し訳ないと思っています。

今年から来年にかけて、運送業界に大きな変化がある時期になります。それは働き方改革法案による2023年4月から、月60時間以上の時間外労働(残業や法定外休日に出勤した場合)の賃金割増率が上がります。くわえて来年の2024年4月から、時間外労働を月80時間(年間960時間)以下にする規制が開始されます。

[時間外労働の賃金割増率]
(現在) 　　　　　　　　　　　　(2023年4月～)
月60時間以下＝25％　　　　　　月60時間以下＝25％
月60時間以上＝25%　　　　　　月60時間以上＝50%

[2024年4月から時間外労働規制]
月80時間以下(年間960時間以下)に規制

これはみなさんの中に関わる方も多く、純粋に月60時間以上の長時間労働はお給料UPとなるのですが、逆に、現在でも数名の方はこの80時間の水準を超えているため、抑えていく必要が出てきます。この法案の目的は、長時間労働による過労を防止することなので、長時間の運行(労働)をすることで、会社の売上UPやみなさんに残業代で稼いでもらう方法は取り難くなっていきます。
今後は、全員の労働時間、特に時間外労働の時間を今以上に管理していくこと、また、効率的に仕事の内容(要は生産性)に注目した運行コースの組み立てを行なっていきますので、みなさんに力を貸して欲しいと思っています。
それに伴って、同じ労働時間でもたくさんの商品を集荷・配送し、たくさんのお客様にお届けして、生産性の高い業務を行なってくれることに対して、昨年出来なかった手当の創設を遅くとも3月までに行なって、その頑張りに応えていきます。

あまりあてにならない私の感覚ですが、2025年度には私たちのいる運送業をはじめ、社会全体の景色が変わり始めると思っています。それまでに法規制の壁をしっかりと超えること、また、社内における生産性を高める仕組みを作りあげることが出来れば、当社は今よりもっと良い会社になれると信じています。
　
毎年長々と勝手な想いを書かせていただいていますが、これもみなさんが当社に集い、それぞれ懸命な仕事を行ってくれているからこそだと感謝しています。私個人としても、みなさんにとって良い年になるようにこの一年を頑張って参ります。

今年一年が良い年でありますように！