おかしい⁉…大丈夫
2021.05.21
最近、私よりも一回り以上歳下の人と他愛のない話をしていた時に、「小さな虫も殺せないほどおとなしい」という意味の『虫も殺さない』という言葉を、「虫を殺すことも出来ない意気地なし」という意味で使っているのが、何となく気になりました。
確かに…そういう言葉として捉えることが出来るとも思いましたが、やはり気になります。
以前にも言葉で同じ違和感!?を感じたことがあります。それは『“全然”』で、25年ほど前に、一般的には「“全然”足りない。」「“全然”届かない。」というような否定的な使い方をしていましたが、“全然”大丈夫。“全然”足りる。という肯定的な使い方をする若者(私もその当時は若者ですが…)がいて違和感があるな…と思っていましたが、当時はインターネットが身近ではなかったので、簡単に調べることも出来ずにモヤモヤ…としていた時に、新聞にその“全然”の使い方について記事が書かれていました。私が感じたような、肯定的な使い方に違和感がある。という書き出しでしたが、大正時代の新聞記事に「若者が“全然”を否定的に使っている。」と、昔は使い方が逆だったという内容で、言葉は時代によって変わるものなんだと、妙に納得したのを覚えています。
いま現在は、インターネットで調べると、否定的・肯定的のどちらでも使用される。となっています。
今は凄い速度で変わっていく時代になり、言葉だけでなく様々なものが変わっていきます。そんな自分が生きている間に、何度も同じ物事の見方や捉え方変わっていく、そんな瞬間にたくさん出会うことになっていくと思います。
変わるのが早過ぎて“全然”わからないなんてことも…。